以下の記述はSymphony Fantastique開設当初のものです。
ハードやソフト関係などの条件はいろいろと変わってしまっていますが、
基本的な考え方は今でも引き継いでいます。
技術の進歩はめざましくpdfファイルを取り巻く環境も刻々と変わっているようです。
pdfファイルと言っても細かいことがいろいろとあるので参考までにこのサイトに置いている小説に使っているpdfファイルについてご説明します。
現時点で置いているものはすべてアドビ社のアクロバットヴァージョン7を使ってpdf化しています。
著作権保護関係
閲覧はできますが、テキストコピーはできません。
印刷は低解像度での印刷を許可したものもありますが、基本はできないようにしているとお考え下さい。
小説の生データ、メタデータは暗号化されています。
これらの措置の目的は著作権などの厄介な問題を防止するためと、紙の無駄遣い防止の意味です。
(長編なんかかなり悲惨な状態になります。250枚紙パックがカラになるんですよ)
作品には私の自己発行証明書が同梱されてます。(別に見えるものではありませんが)
見やすさについて
多くの方はそのままで見ると白バックに黒文字でご覧になられることになりますが、これだと目に辛い時もあります。
部屋が暗いときなどは、バックをグレーにするとかなりみやすくなります。が、これはこちらではファイルに仕込めないんです。
お手間をとらせますが、ご自分でアドビリーダーの環境設定を変更してやってください。
(Adobe Reader8の場合)
「編集」から「環境設定」を選択。現れたダイヤログメニューの左の列から、「アクセシビリティ」を選択。
右の画面の一番上、「カラーの表示を調整」のチェックボックスにチェックを入れる。そのやや下にある「ページ背景色」のところの
カラー選択ボックスをクリックし、背景色を好みのものに変える。オススメは薄いグレー。目が疲れません。
環境設定では他にもローカルにダウンロードしたファイルを開くとき、最後に開いていたページから立ち上げられるようにすることも
できますので、ゆっくりと読まれる方にはしおり代わりになって便利かと思います。
ページサイズについて
A4を指定してあります。
縦長モニターをお使いの方には何らご不満はないでしょうが、普通のモニターや横長モニターの方はタテスクロールで読んでやって下さい。
因みに私の使っているモニターは次の通りです。
21インチ縦長 横1200ドット タテ1600ドット チェック用 ネット接続機
15インチ横 横1200ドット タテ800ドット 執筆用 ネット非接続 この場合1ページの中の上半分、下半分づつを表示させています。
校正見直しはpdf化した後21インチモニターで見て行っています。
一切紙にプリントアウトはしていません。紙資源保護です。
不思議なのはWORDの画面のままでは見落としてしまうミスもpdf化したものなら見つかるんですね。
これはウインドウズでのWORDのフォントはスクリーンフォントという荒いドットのものであるのに対し、
pdfのフォントはプリンターフォントという高解像度のものになっていることが大きいようです。
その他参考情報
作品本文は原則的にMS明朝フォントを使っています。
日本語ウィンドウズマシンについてはその必要は全くないのですが、作品pdfにはフォントファイルを同梱としております。
LinuxなどのUNIXベースOSや外国語仕様ウィンドウズなど、マイクロソフト製日本語フォントファイルがパソコンに存在していない場合でも、
オリジナル通りに表示するはずです。
外国語版ウィンドウズ+外国語版アドビリーダーの組み合わせの場合、アドビリーダー側に「日本語縦書き表示パック」が
インストールされていないと表示できないそうです。
Fedora Linux Gnomeには、アドビリーダーではない2種のpdfリーダーが同梱されていますが、どちらでもちゃんと表示するようです。
(実は以前のRedHat Linuxではアドビでないと全く表示できなかったんですけど)
Knoppix Linuxでも問題なく読めます。
携帯の一部機種にはpdfドキュメントリーダーが装備されているものがあるようですが、私が試した範囲内ではちゃんと表示したのを
見たことはありません。
携帯をアテにしないで下さい。
pdfを作るソフトは昔はアドビアクロバットしかなかったのに最近はものすごく増えました。
実は私もちょっとだけ試したりしたのですが、結局高いんだけど慣れていて使いやすいのと、
出来上がったpdfファイルのサイズが圧倒的に小さいのでアドビにしています。
アクロバット自体も進化していて、ヴァージョン6でpdf化したものよりヴァージョン7でpdf化したものの方がずっとコンパクトになっています。
「奴隷の絆」を初めてpdf化した時のサイズは5メガぐらいあったのがヴァージョン7によるpdf化では半分以下になっています。
なおご自分でpdfにした縦書き小説ファイルを作りたいということであれば一番お金がかからない方法は、OpenOffice.orgというソフトを利用する方法です。
これはフリーソフトで、マイクロソフトのWORD、EXCEL、POWERPOINTを合わせたような機能を持ち、しかもpdfファイルを出力することができます。
Fedora Linuxの最も標準的なオフィスソフトということになるでしょう。もちろん本家のマイクロソフトオフィスのファイルを開き、編集、保存もできます。
このOpenOffice.org(ヴァージョンは2.0)に搭載されているpdf化ルーチンは、印刷やテキストコピーの制限などもできる結構本格的なものです。
しおりの編集、電子署名の付与、メタデータの暗号化などアクロバットには及ばないところはたくさんありますけど何と言ってもタダですから。
あまり凝ったことを考えないのであれば実用には困らないと思います。ただ出来上がるpdfのサイズはかなりアクロバットよりも大きいんですけど。
WORDに関してはマイクロソフトがアドインのpdf化プログラムというのをサイトで配布しています。
これをWORDに組み込むと簡単にpdf化してくれるというのですが使ったことがないので詳細は知りません。
(アクロバットと喧嘩しそうなので怖くて装備できないんですよ)
おそらくOpenOffice.orgと同程度のpdf化をしてくれるのではないかと思います。
一部の作品でOpenOffice.orgで編集した部分があります。これは本家マイクロソフトWORDには無い機能が
OpenOffice.orgには用意されていて、それを使いたかったからという理由なのですが。